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モンコレの世界(12)

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■真珠竜の秘宝


【海底の都】
地上においては、我が物顔で世界の支配者を気取る人間たち。
だが有史以来、その人間どもがほとんど足を踏み入れたことのない、巨大な建築物の数々が存在する。
暖かで穏やかな海流が流れる、珊瑚に囲まれた海の底に、その都はあった。
この水中都市を築き、代々受け継いできたのは、美しき人魚族である。

人魚族は穏やかな気性と、高い知性で知られる。
文字や文章は介するものの、紙や筆の役立たない海の底にあって、人魚たちが伝承や記録を残す方法は、ある種の口伝である。
それは一定の抑揚と旋律を伴うもので、他の種族が耳にすれば「詩歌」と呼べるものだ。
人魚族の長たる女王の血統は、人魚族の記憶と心を、長年に渡って歌い紡いできた。
「珊瑚族」と「真珠族」というふたつの部族によって紡がれてきた旋律は、海の子守歌として、あるいは警鐘として、海底に響き渡る。

とある王子と王女の物語は、海の種族の間で広く使われる「流水語」を知るものであれば、知らぬ者がいないであろう悲恋の歌である。
荒くれ者が多く、人魚族と敵対しているギルマンですら、その歌を耳にすれば涙するという。

【真珠竜の盟約】
『二百数十年に一度、「魔法の霧」に包まれた暗黒海域において、「魔海神」と呼ばれる存在が目覚める』
――このことを二千年以上にもわたって伝承する役割を負ってきたのが、「珊瑚の女王」の血族である。
彼女たちは正しい伝承を伝えることと同時に、「魔海神」の脅威を退ける勇者を護り、ともに戦う力を蓄え続けるという使命も負っていた。

長年に渡って「魔海神」の再来を伝承してきた人魚族たちは、平時においても海の平穏を護るために働き続けてきた。
根気強い人魚族の努力は、かつては敵対していたといわれる「海神族」の態度も軟化させ、さらには真珠族と棲家を同じくする竜族「真珠竜」の群れすらも味方につけたのだ。

魔海神」が復活した今、勇者たる「七つの海の王子」を旗頭に、人魚族と「真珠竜」は立ち上がる。
しかし、そこには「七つの海の王子」のかつての想い人、現珊瑚の女王の姿は失われていた。
  

【珊瑚の王女テティス】
「珊瑚の女王アエリア」の愛娘にして、「魔海神」との戦いを運命づけられた姫君。
人間がアエリア女王とテティス王女を目にした場合、彼女たちはまるで姉妹のように見えるが、それは人魚族、ことに珊瑚の女王の一族が長命な血統であるためだといわれる。
ちなみにテティスはほぼ外見どおりの年齢であると思われる。

テティスは歴代の珊瑚の女王の血脈の中でも、ことに竜族との共感能力が高いことで知られている。
多くの真珠竜は、彼女に対して娘とも母ともつかぬ親愛の情を抱いているというのだ。

「暗黒海域」が現れ、さらには母アエリアが姿を消したとき、テティスの心は深く沈み込んだ。
しかし彼女を慰めてくれたものがいる――それは代々の女王たちの努力によって盟約を結んだ友、真珠竜たちであった。
今、珊瑚の人魚族を総べる使命を負ったテティスの瞳には、決意の光が宿っている。

《珊瑚の王女テティス》

【七つの海の王子トリトン】
人魚族には、約束の時に姿を現すという勇者の伝説がある。
勇者は人魚でありながら、人間のような脚を持って生れ落ち、海と地上を繋ぐ統率力を持つという。
彼らはその勇者を「七つの海の王子」と呼んだ。

「七つの海の王子」は、海に生きる多くの生物を友としている。
人魚族はもちろんのこと、イルカや鯨、さらには魚類や海の巨人「海神族」とまで心を通わせられるというのだ。

トリトンは歴代の「七つの海の王子」の中でも、随一のカリスマ性を持っている。
しかし、彼は生れ落ちるのが早すぎた――「魔海神」復活より一世代前に現れてしまったのだ。
「七つの海の王子」は、長い寿命で知られる人魚族より、人間に近い年の取り方をする。
若い姿をとどめおくため、トリトンは眠りについた――愛する姫君とその一族を護るための、苦渋の末の選択であった。
彼はその後、十数年に渡って真珠竜たちに護られ続けることとなる。

目覚めたトリトンの前には、かつて愛した姫君の姿はなく、彼女の娘と名乗るテティスの姿だけがあった。
愛した姫君と、その愛娘のため、トリトンは持てるすべての力をもって「魔海神」と対峙する。

《七つの海の王子トリトン》

【真珠竜デウカリオン】
「珊瑚の女王」の一族と盟約を結んだ竜族、「真珠竜」。
彼らはその巨体から連想されるイメージとは逆に、とても穏やかな性質で知られている。
その食性はオキアミや小魚を食するという、大型のクジラに似たものだ。

個体数が少ない「真珠竜」たちは、普段は人魚たちの漁を手伝うなどして、共存共栄の道を歩んできた。
そして二百数十年に一度、海に訪れる災厄の日々が訪れた際には、人魚たちと共闘するのだ。

デウカリオンは「真珠竜」の最長老と呼べる存在だ。
その巨体は竜族の中でもひときわ目を引くもので、身体をひと揺らししただけで大波が起こるという。

太古の昔、デウカリオンは初代の「珊瑚の女王」と盟約を交わしたという。
そのとき、ある秘密の贈り物を「珊瑚の女王」から受け取ったという伝説も存在している。
「贈り物」がいったいどのようなもので、どこに隠されているのか――デウカリオンと歴代の「珊瑚の女王」以外、それを知るものはいない。

《真珠竜デウカリオン》

モンコレの世界(13)も、乞うご期待ください!

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