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モンコレの世界(16)

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■空中庭園エリュシオン


【空中庭園の降臨】
東部地方に浮かぶ、巨大な空中都市タージケント。
この不思議な空の街には、ある言い伝えがある。
それは二百数十年に一度の周期で訪れるという、「空中庭園の降臨」である。

そもそも東部地方には、空中に浮かぶ無数の「浮島」が存在しており、タージケントもそのひとつである。
タージケントはひとつ所に留まることなく、常に移動し続けている。
そして俗に「空中庭園」と呼ばれる巨大な浮島が、長い時を経てタージケントの上空にその姿を現したときには、まるでタージケントに随行するように移動するというのだ。
過去の記録によると、はるか天空より降臨した「空中庭園」は数年に渡りタージケント上空を漂い続け、再び天上へとその姿を消すのだという。

起源の不確かな伝承の中には、「空中庭園」は「剣の魔王」を封じるために建造された、魔法帝国期の遺跡であると語るものもある。
事実、「空中庭園」とその近辺の浮島には、その名を冠する要因となった美しい遺跡群や、環状列石、塔などが見受けられるのだ。

しかし幾度となく降臨してきた「空中庭園」の調査は、さほど進んではいない。
前回の「空中庭園」の降臨の際には、すでに飛空艇による人員輸送の技術などが確立されており、大学院をはじめとする研究機関や冒険者の類が上陸していたにもかかわらず、確たる調査結果が得られなかったのだ。

それは「空中庭園」を守る者たちが存在していたからである。

【風の歌を紡ぐ者たち】
浮島が数多く見受けられる東部地方において、人間に「害をなす」とみなされる知的種族がいる。
それは鳥の翼と下半身、人間の女のような頭部と胸部を持つ種族、ハーピィだ。
「空中庭園」――ハーピィたちは「エリュシオン」と呼んでいる――が降臨して以降、タージケント近辺ではハーピィによる被害が急増している。
それというのも、とあるハーピィの部族が「空中庭園」の降臨に併せて移住してきたからだ。
正確な暦を持たないと思われるハーピィたちが、まるで渡り鳥のように大勢で「空中庭園」へ移住してくる――こうした現象が、二百数十年ごとに繰り返されているという。

ところで、ハーピィは直接的に人間を攻撃したり、食い殺したりするわけではない。
なのに人間から忌み嫌われる理由は何なのか?
それは彼女たちが、人間の男と交わることによってしか子孫を増やせないという不思議な生態で、そのために若い人間の男を浮島へ連れ去ってしまう習性を持つせいだ。
ハーピィは、その歌声や独自の秘術を尽くして人間の男を魅了することで正常な判断力を奪い、虜にしてしまうのだ。

ハーピィたちは手を持たないため、見た目どおり生産能力が低い。
そこで人間たちはハーピィに衣装や装飾品を捧げることで、人質交換という形で男を取り戻すという風習を築いてきた。
美しく着飾ることで人間の男を魅了しやすくなることに加え、そもそも「光り物」を好むハーピィたちは、こうして人間の文化を取り込んできたようだ。

しかし同じように費用をかけるのであれば、「誘拐犯を減らしたい」と考えるのが人間というものである。
そのため東部地方の人間たちは、同時に身を守るために傭兵種族のバードマンを雇うという手段も取り続けてきた。
こうした関係が長年に渡って続いてきたため、バードマンとハーピィは極めて敵対的な関係となっている。
  
《ツクヨミの月影隊》《ライカの雷光隊》《嘆きの祭壇》

【雷鳴の舞姫ライカ】
タージケント近辺において、最も名の知れたハーピィが“雷鳴の舞姫”と呼ばれるライカであろう。
雷を操る術を知るというライカは、部下のハーピィ数人と協調することで、広範囲にわたって雨のように稲妻を降らす秘術を身に付けているという。
ライカとその一族によって数多くの同報を失ったバードマンたちは、その対抗手段として「雷神隊」や「紅鷹系の飛行船」を生み出したほどである。

ライカについては不思議な逸話がいくつかある。
そのひとつが、「ライカの不滅性」である。
ハーピィは短命の種族で、その寿命はせいぜい二十数年程度だといわれるにもかかわらず、「ライカ」と呼ばれる存在は、前回の「空中庭園」の降臨の頃から確認されているというのだ。
ライカが特別に長命であるのか、それともバードマンのように世代を超えて「ライカ」の名が引き継がれているのか、その真相はいまだ定かではない。

《雷鳴の舞姫ライカ》

【月光の舞姫ツクヨミ】
「ライカ」の名が知られ始めたのは前回の「空中庭園」の降臨の際、すなわち二百数十年前のことであった。
しかしそれより以前には、「フウカ」や「レイカ」などと呼ばれるリーダー格のハーピィが存在していたともいわれている。
彼女たちリーダー格のハーピィは、二百数十年周期で代替わりしているという説があったほどだが、この説は覆りつつある。

それは近ごろ、「ツクヨミ」と呼ばれるハーピィの存在が確認されてきたからだ。
ツクヨミは、ハーピィの中でも最も古い血統を持つ、「エリュシオンを護るすべてのハーピィの女王」であると目される。
それはすなわち、ライカをはじめとする強大な力を持った舞姫を総べる存在ということだ。

ツクヨミが率いるハーピィたちが「空中庭園」において護るものとは、いったいなにか?
ハーピィたちは「剣の魔王」を奉じる邪教に囚われているのだと唱える研究者もいるが、逆に「剣の魔王」を封じる血族に助力することがツクヨミの一族に課せられた使命だという説もある。
人間と意思疎通ができるにもかかわらず、ハーピィがその謎を明かすことはいまだない。

《月光の舞姫ツクヨミ》

モンコレの世界(17)も、乞うご期待ください!

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