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モンコレの世界(22)

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■平原の悪魔


【はぐれ召喚術師の偉業】
かつて聖都サザンの闘技場において、“平原の悪魔”と呼ばれる奴隷闘士がいた。
その男は、顔面の左半分が網目模様の赤い入れ墨で覆われていたという。

イエル・チェトケル――東方モーングロシアの古語で“平原の悪魔”を意味する――この名を知らぬ召喚術師や歴史家は存在しないだろう。
ことに東方地方においては英雄としてたたえられる、伝説的な召喚術師である。
彼が活躍したのは「中興の時代」と呼ばれる頃で、一般的には安定した世界情勢であったとされる頃だ。
しかしイエルとその一族が築いた数々の偉業は、史実として捉えたとき、世界史上においても稀にみる大事件の数々であったと考えられる。

最も有名なエピソードが、古代帝国を滅ぼしたとされる人造破壊神「ジャッジメント」の復活を阻止し、空中都市タージケントの破壊をくい止めたというものである。
いかに有能であるとはいえ、ひとりの人間でしかないイエルが、古代帝国崩壊の原因とまでなったと思われる「ジャッジメント」と死闘を繰り広げたという事実は、にわかには信じがたい。
とはいえ、まともな戦いでは破壊神にかなわぬと判断したイエルが、己の左目を犠牲として地形召喚を行い勝利したというエピソードは、後の時代の学者連を充分に納得させうるもののようだ。

その後もイエルとその一族は、数々の偉業を成し遂げることとなる。
こうしたことから、もしこの時代にイエルが存在しなければ、東部地方から広がる騒乱で、世界には暗黒時代が再来していたのではないかとまで言う研究者もいる。

いずれにせよ言い伝えどおりであれば、フリーランスの遺跡荒らしを生業としていたイエルが、なにゆえそれほどまでに世界的規模の大事件に巻き込まれていったのか?
それが偶然であったのか必然であったのかを知る術は、もうない。

【暗躍する「魔」の者】
イエルは非常に優秀な召喚術師であったにもかかわらず、魔法的な技術においては得手不得手がはっきりしていたと考えられている。
具体的には、火と風と魔の元素しか操れなかったという説があるのだ。

彼を慕うフェアリーや、最強の相棒にして忠実なしもべである“黒い翼の天使”ラフェロウなどは、今の世も妖精や堕天使のイメージに大きく影響している。
過去においてイエルはガルムの支配に失敗し、彼にとっての大切な人を失ったという逸話も残るが、火の元素の生物を召喚できるのは事実であろう。

そうしたイエルの、不自由とまで思われる制限された召喚術と魔法は、ある人物によって施された「呪い」によるものだという説がある。
その「呪い」の元凶と目されるのが、彼の師匠といわれる女召喚術師だ。
やがて「黙示録」と呼ばれる秘法をめぐり、イエルとその女師匠は対立していったとされる。
そうした争いの中、イエルはより強固な「呪い」を受けてしまい、召喚術を完全に封じられてしまう。
しかし不屈の精神と、奴隷闘士として数多の死線をくぐってきたイエルは、その後も“黒炎の魔神”アザゼルを封じた魔剣を手に、伝説を築いていったのだ。
  
《ジャッジメント》《フェアリー》《黒炎の魔神アザゼル》

【黒い翼の天使ラフェロウ】
“黒い翼の天使”は、天使でありながら魔の元素に属する堕天使であり、強大な魔力と研ぎ澄まされた剣技を持っている。
近年ではデオネアと呼ばれる個体も確認されている“黒い翼の天使”だが、歴史的にも一般的にも、最も有名な“黒い翼の天使”といえばラフェロウであろう。
イエルの最も優秀なしもべ、相棒、そして友人たる存在である。

古来より強運と悪運を呼び寄せる「黒い炎」と呼ばれる力を持っているといわれる“黒い翼の天使”。
その印象を決定づけたのが、ラフェロウという存在であることは間違いないだろう。
彼の「黒い炎」は、数々の場面でイエルを救ってきたといわれるからだ。

召喚術を失ってもなおイエルを主として忠誠を誓っていたラフェロウだが、イエルが最後の偉業を成し遂げたとき、天に帰っていったといわれる。
その後、“黒い翼の天使”ラフェロウを見た者はいない。

《黒い翼の天使ラフェロウ》

モンコレの世界(23)も、乞うご期待ください!

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